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野村藤陰 のむらとういん (1827 文政10年 〜 1899 明治32年)



『鷃笑新誌:あんしょうしんし

1集〜11集合本 (明14年[9]月〜15年8月)
 16.9×11.0cm  各号9-11丁 各号定価5銭 鷃笑社(大垣郭町1番地)刊行

合冊表紙

 一集

例言 野村藤陰鷃笑新誌引」 1   2

『鷃笑新誌』の引

故鉄心小原先生、往年吟壇に旗を竪(た)つ。嘗て一社を結び、号して「鷃笑」と曰く。
一時の文客靡然として之に従ふ。盛んなりと謂ふべし。既にして世故変遷し風流地を掃ふ。
先生また尋(つ)いで世を捐(す)つ。此より文苑零落し、また社盟を継ぐ者なし。あに嘆くに堪ふべけんや。
吾が社友、葆逸戸田詞兄は先生の侄孫、而して少時その社盟に預かる者なり。
一日、余に謂ひて曰く、
「方今、奎運(文運)旺盛にして文教大いに興る。吾が大垣の若(ごと)きは、嘗て文雅を以て著称せらるも、乃今、寥々として此の如きは、吾、常に此に於い て慨き有り。
因って一社を設け、以て故鉄心の蹤を継がんと欲す、如何。」と。
余、曰く、「善きかな。」是に於いて檄を移(とば)して同志を誘ふ。応ずる者は殆ど二十名。
乃ち相ひ約して曰く、
「毎月一会して、団欒、情を叙して酒を酌まん。酒、無量にして乱に及ばず、分韻、詩を賦すも、金谷の罰は設けず。ただ其れ適(ゆ)く所のみ」と。而して社 名は旧に依って「鷃笑」と曰ふ。
是れ即ち旧盟を継ぐの意を表すなり。そもそも鉄心先生、俊傑英邁にして、身は藩国の老を以て補佐の重きに任ず。為に士民の瞻仰する所、退食の暇には鵬翼を 枉げ鷃笑の社に入ると雖も、而して心は家国を忘る能はざるなり。
今、我輩、固(もと)より先生の一臂にも当たる能はず、まことに斥鷃たるのみ。鶯鳩たるのみ。いずくんぞ能く九万の雲程を望まんや。
然りと雖も詩酒に優遊し、風月に嘯傲し、自から閑適の楽しみ存するは、果たして如何なるかな。
一月に詩文若干を得、乃ち上梓して以て同志に頒たんと欲す。
同人、余に一言を徴す。因って此の言を挙げて引と為し、以て先生の一笑を地下に要(もと)めん。
                     藤陰野村煥識
戸倉竹圃鷃笑新誌」 1   2
小原鉄心跋藍川舟中霞山人酔 筆描真景図後」 1   2
杉山千和  渓 毛介  江馬金粟
江馬金粟  渓 雲嶂  高木如石
戸田眠鴎  安田豊洲  郷 水竹  中島蘆洲  野口水蓮(女流)

野口水蓮(女流)  矢野栗所  小川果齋  山川雪鴻  一柳芳洲

一柳芳洲  脇坂竹坨  関口伯斐  杉山三郊  観瀾居士
観瀾居士  後藤聴涛  若園蕉窓  伊倉香雪
内藤硯香  牧野交翠  鈴木半渓  安田鳥林  戸田葆逸
戸田葆逸  野村藤陰  奥付


 二集

江馬金粟鷃笑新誌題辞」
小原鉄心「題蛭子神図」  小林卓齋(西 京)  野村藤陰「死生説」
承前  江 馬天江(西京)  杉 山千和  戸倉竹圃   渓 毛介
渓毛介 種田[艸凾]陂 若園蕉窓   戸倉香村  大橋酔石  矢野栗所
矢野栗所  石川柳城(愛知)  佐竹春陂   郷痩石  戸田眠鴎
安田豊洲  牧野交翠  戸倉半圭  岸 観瀾
承前  山川雪鴻  郷 水竹  片野南陽
中島蘆舟  渓 雲嶂  高木如石
安田鳥林  清水任所  杉山三郊  関口伯斐  後藤聴涛
小川果齋  原田西疇  陳曼寿(清人)
戸田葆逸  奥付


 三集

小原鉄心「酔石記」

承前  小野湖山(東京)  野村藤陰
承前  陳曼寿(清人)  戸倉半圭  渓 雲嶂
石川柳城(愛知) 小林卓齋(西京)
杉山千和  脇坂竹坨  一柳芳洲  原田西疇  若 園蕉窓
清水任所  高木如石  郷痩石  杉山三郊  小山 湘雨
岸 観瀾  牧野交翠  矢野栗所
井倉香雪  渓 毛介  安田豊洲  石原墨荘  山川雪鴻
佐竹春陂  後藤聴涛  戸田眠鴎  関口子裁  内 藤硯香  江馬金粟
承前  戸田葆逸
奥付  広告「鉄心遺稿ほか」

 四集

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 五集

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 六集

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 七集

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 八集

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 九集

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 十集

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 十一集
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6
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9
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合冊裏表紙


鷃笑社 社長:野村煥(藤陰) / 編集長:戸田鼎耳(葆逸) / 印刷兼売捌:岡安慶介

各府県売捌所:大坂心斎橋南 松村久兵衛 / 大坂備後町 吉岡平助 / 西京寺町本能寺前 佐々木惣四郎(竹苞書楼) / 名古屋本町八町目 片野東四 郎(東壁堂・永楽屋)/ 伊勢津 篠田伊十郎 / 江州大津 小川義平 / 岐阜米屋町 三浦源助(成美堂) / 岐阜大田町 春陽社

 「鷃笑:あんしょう」といふのは、荘子の故事で、鵬(おおとり)の気持など理解できぬ斥鷃(せきあん)といふ小鳥が笑ってる謂。


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