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佐藤一齋(1772 安永元年 〜 1859 安政6年)
佐藤一齋 掛軸 (2004年7月購 入)

 



淑谿秋竹雨霏々
風戞煙揩翠欲飛
応是瀟湘江上路
[僊]妃一去幾時帰


 煙雨萬竿圖 一齋坦書


淑谿(清 く深い谷)の秋竹、雨、霏々たり
風たたき、煙うち、みどり飛ばんと欲す
まさに是れ瀟湘江上の路なるべし
[]妃、一たび去って幾時か帰らん







(コメント
 2008.02.08)
 何もわからない頃にお店を信用して購入した物ですが、近年刊行の印譜集を参照しましたらあきらかに違ふものでした。

(コメント
 2010.09.03)
 篆刻の専門家の方より「照合した印譜の方が真を失しているのではないかと思」はれるとの御指摘を、解読の誤りと共に御教示賜りました。(照合に使った落款事典が最新刊のものであったこと、そして一緒に買った太乙の軸は明らかな写しだったので、疑心暗鬼で掛ってゐたかもしれません。)
さう云はれてみますと、一齋を贋作するならもう少し、しかつめらしい詩であってもよささうな気も致します。何だか希望が湧いてきました。なほ保留して追跡したいと存じます。
 御教示により意味もすっきり通るやうになりました。ここにても厚く御礼を申し上げます。ありがたうございました。

(コメント
 2011.02.15)
 このたび『佐藤一齋先生印譜』を考証する論文中に、原本が復刻公開されてゐることを、ネット上にて発見、そのうち(92p)にわが掛軸に捺された二顆と同じかもしれないものをみつけ、再び意を強くしました。茲に併載して、御教示に対する感謝再拝を申し上げますとともに、購入店に対する不満表明を削除、最新事典の「印譜の方が真を失している」場合もありうることを付記します。



【参考】『日本書画落款大事典』平成十九年、遊子館刊に掲載 / 『佐藤一齋先生印譜』大正十四年、溝上与三郎刊に掲載

       

上:「佐藤坦/私印記」 下
:「鉈尾城/主八世孫」 鉈尾城は美 濃市鉈尾山(藤城山)にあった祖先の居城

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