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高木竹軒 たかぎちくけん (1832 天保10年〜1920大正9年)

本名貞一、旧高須藩士。中歳より大沼枕山に師事。維新後職を辞し、自適の生活を送った。伊藤信を12歳より指導。


高木竹軒  『竹軒百律』

(ちくけんひゃくりつ)

1911年(明治44年)9月 高木貞幹(岐阜県海津郡城山村) 上梓 非売品

奥村葛陽(旧紀州儒官)序 高木貞幹(号耐軒)跋

2,19,1丁    21.5×13.7cm

 序 1 2

 本文 1 ・・・・ 2 ・・・・ 3 

 跋 1 2

 奥付 正誤表


 藍川夜漁図

争先烏鬼勢如鷹  先を争ふ烏鬼(うき:鵜)、勢ひ、鷹の如し。
宛転拏来十二縄  宛転、拏(ひ)き来たる十二縄。
糸竹売声催妓舫  糸竹(絃楽)、(もの)売り声、妓舫を催す。
楼台移影倚漁燈  楼台、影移りて、漁燈(篝火)倚る。
酒酣藍水風初定  酒は酣、藍水、風初めて定まる。
詩就華山月未升  詩は華山(金華山)に就(な)るも、月いまだ升(のぼ)らず。
舛石粼
潜不得  石、(いりまじ)って[リ ンリン:透き通ってよくみえる]たるも、潜りて得ず。
魚梭織浪乱成綾  魚梭(鮎たち)、浪を織りて、乱れて綾を成す。

【枕山評】余、頃者、此題の七律を評して曰く、「星巌、松陰は本地の人為り。然れども烏鬼の一律なし。果たして何ぞや。抑も亦た後の才子を待たんか」と。 又曰く、「通首、星巌を圧せんと欲す。豈に松陰を説かんや」と。



「岐阜県教育」大正9年7月号「高 木竹軒先生を憶ふ」伊藤信


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